日本初のPHYD型保険・ソニー損保「やさしい運転キャッシュバック型」自動車保険
統計では、急発進や急ブレーキなどが多い、「荒い」運転をする人は事故率が高く、逆にスロー発進など、ソフトな運転を日頃心がけている人は事故率が少ないと言われています。
このような日頃の運転行動に連動して保険料のキャッシュバックが発生する保険が、ソニー損保が2015年に発売したPHYD(運転行動連動型)保険「やさしい運転キャッシュバック型自動車保険」です。
走行データと連動するテレマティクス保険
「やさしい運転キャッシュバック型自動車保険」は「テレマティクス保険」と呼ばれる種類の自動車保険です。
テレマティクス保険とは、自動車の走行データを使って保険料を算出する自動車保険のことで、走行距離のデータに応じて保険料を算出する「PAYD」(Pay As You Driveの略称)と、運転時のハンドルや加速、ブレーキの操作に関するデータで保険料を算出する「PHYD」(Pay How You Driveの略称)の2つのタイプがあります。
PAYD型のテレマティクス保険は2004年にあいおいニッセイ同和損害保険が、2013年には当時の損保ジャパン(現・損保ジャパン日本興亜)が日産「リーフ」対象の「ドラログ」というPAYD型保険をそれぞれ発売しています。
日本初のPHYD型保険「やさしい運転キャッシュバック型」
2015年2月に発売されたソニー損保の「やさしい運転キャッシュバック型」自動車保険は、インターネット申し込みで契約できる同社の自動車保険の特約のひとつで、日本国内では初のPHYD型保険です。
PHYDは自動車の運転時の行動データを元に保険料を計算するわけですが、この商品の特徴は「ドライブカウンタ」という小型の計測器を車両内に置いて、ドライバーがどのような運転を行ったか、その行動データを記録し点数化するところにあります。
つまり、既存の自動車でもドライブカウンタさえあれば、データを取得することができるわけです。
キャッシュバックされる条件と割引率
キャッシュバックを受けるために必要な期間は180日間以上、走行日数10日以上、走行時間20時間以上となっております。
この期間、ドライブカウンタは運転手の特性を計測、急制動等のデータを記録します。
その結果をウェブサイトの専用ページに入力することで、その結果に応じたキャッシュバックを後日受け取ることができます。
キャッシュバック率は5%〜最大で20%となっていますが、得られる額が10%以下の場合、通常の保険契約より高くなることもあるので注意が必要です。
やさしい安全運転に自信がある方は、契約を検討してみてはいかがでしょうか。