5ナンバー車は自動車保険の基本形
日本で一番多く走っている乗用車が5ナンバー車です。全長4.7m、全幅1.7m、全高2.0mを超えないサイズを持つボディに2リッター以下のエンジン排気量を持つ乗用車がこの5ナンバー車となり、軽自動車にも5ナンバーがあります。
従来の日本では、道路の幅や住宅事情からこの5ナンバーモデルが自動車の基本形となっており、特殊な大型乗用モデルとして3ナンバーがあるといった環境になっていました。
しかしここ最近では道路の幅も広くなり、日本人の体型が大きくなってきたこと、車の居住性を求める声が大きくなってきたことから、5ナンバー車ほどではありませんが、3ナンバー車も増えてきました。
ただ、今でも日本の自動車の標準となっていることは確かで、自動車保険に関してもこの5ナンバーを基準として、いろいろなことを決めるようなスタンスが取られています。
5ナンバーは保険料が安い?
5ナンバーは比較的小さなボディを持ち、エンジン排気量も小さなものが多くなりますが、しかし、だからといって損害保険会社でいうところの事故を起こす可能性が低くなるわけではありません。
むしろ初心者ドライバーや女性ドライバーが好んで乗るコンパクトカーや軽自動車なども含まれますし、車両価格の安い車がたくさんあることから一番事故率の高い若年層が好んで買いますので、保険料を高くしてもいいはずです。
早い話、5ナンバー車だからといって保険料が高いわけでもなく安いわけでもないということで、3ナンバーなどと同じように車種によって違いが出てくるといっていいでしょう。
ただ、エンジン排気量が小さいことからパワーが低い車が多いこと、全幅を制限されているせいで、トレッドを広くとることができないことから車の性質を安定志向にしていること、低燃費や安全性をうたう車が多く絶対的なスピードレンジが低くなることから、3ナンバー車と比べると平均して保険料が安くなる傾向はやはりあります。
しかし、それはあくまでも平均値であって、5ナンバーでも3ナンバーより保険料が高いものもありますし、又その逆もありますので、一概に5ナンバー車の方が保険料が安いとは言い切れません。