自動車保険ではもはや当たり前に付けるエアバッグ割引
エアバッグは、先進安全装備として使われるようになった自動ブレーキシステムなどといったアクティブセーフティではなく、事故が起こった時の安全を確保するためのパッシブセーフティとして取り入れられているものです。
ボディの衝撃センサーからの信号によって、ステアリングホイールのセンターパッド内、助手席前面のダッシュボード内、ダッシュボードの足元、シートの左右、ピラーやサイドウィンドウの上部などにつけられている一種の爆弾を爆発させ、それによって丈夫な生地で作られた風船を膨らますものです。
事故などの時に乗っている人間を衝撃から守るためにつけられており、これによって事故死亡率がグンと減ったなどといわれています。
事故の死亡率が減ったということは、損害保険会社にしてみればありがたい話で、同じ事故を起こしたとしてもエアバッグによって死亡が重症になったり、重症が軽症になったり、軽症が無傷になったりすれば、それだけ支払わなければならない賠償金や保険金の額が減り、あるいは払わなくて済むようになります。
そのため、このエアバッグがついている車ではエアバッグ割引などと銘打って、自動車保険料の割引をしています。
エアバッグ割引は、損害保険会社によって若干スタンスが違うのですが、よくあるのがエアバッグ割引とデュアルエアバッグ割引というものです。
普通のエアバッグ割引は、ドライバー用のエアバッグが付けられている時に適用になるもの、デュアルエアバッグ割引は助手席用のエアバッグも付けられている時に適用されます。
平均して10%から15%ぐらい割り引かれることが多く、最近ではほとんどの新車がデュアルエアバッグ以上のエアバッグが付けられているので、何も言わなくてもこの割引が適用されていることが多くなりました。
取り外したら連絡をする
ドライバー用のエアバッグはステアリングホイールの本パッド内におさめられていることが多く、ステアリングホイールを交換した時はそれを取り外すことになります。
エアバッグを取り外したということはデュアルエアバッグ割引を受けることができなくなりますので、損害保険会社にその旨を伝え、契約内容を更新してもらわなければなりません。