自動車保険を一時停止する方法

自動車保険は途中で一時停止することができます。

 

自動車保険を止めたくなった場合は解約してしまう方が一般的です。

 

しかし、保険を一度解約してしまうと今までの等級が維持されなくなり、次回契約時は強制的に6等級から再度スタートしてしまいます。

 

そのため無事故で等級を維持していたとしても、解約すると無駄になってしまうのです。

 

20等級だった方も解約すると次回は6等級になるため、5割ほど保険料の負担が増えます。

 

等級が無駄になると、保険料を安くするためまた何年も無事故のまま過ごさなければいけません。

 

ですが自動車保険には中断制度があります。これは今までの等級を維持したまま契約を一時停止する方法です。

 

特定の条件を満たし、保険会社に中断証明書を発行してもらう必要があります。

 

20等級の方もそのまま維持できるため、次回契約時も割引がそのまま引き継がれます。

 

ただし、契約している車を廃車や譲渡、リース業者に返還する場合、車検を更新しなかった場合、盗難など、いずれかの条件に該当しなければいけません。

 

これは国内中断と呼ばれています。

 

海外への渡航(海外中断)、被保険者が妊娠した場合(妊娠中断)にも一時停止ができます。

 

また、国内中断の場合は解約時点で7等級〜20等級に該当する方のみ対象です。

 

一時停止は、契約の満期日か解約日翌日から13ヶ月以内に手続きが必要になります。

 

この期間を過ぎると中断証明書を発行してもらえません。

 

手続きは契約している保険会社に連絡しておこないます。

 

必要書類は条件により異なるため確認が必要です。

 

発行してもらえる中断証明書は、国内中断、海外中断では10年間、妊娠中断なら3年間ほど効力があります。

 

自動車保険を再開する際に必要なため、無くさないよう保管しておきましょう。

 

再開する際は以前と同じ保険会社でなくともかまいません。

 

中断証明書を発行したA社から、新たにB社の自動車保険を契約しても等級は維持されたままです。