自動車保険の家族限定特約
自動車保険の特約に家族限定特約があります。
運転者を家族内の免許所有者に限定することで保険料が割引かれる特約です。
家族限定特約にはいくつかの注意点があります。
運転できる家族とは同居している家族のことを指します。
例えば子どもが大学進学で家を離れて生活する場合も同居とはみなされず、家族限定特約の対象にはなりません。
家族限定特約で別居が許されるのは配偶者のみです。
それ以外の家族は万一事故を起こした場合には保証されないので注意が必要です。
夫が単身赴任をして別居している場合、配偶者は家族限定特約の範囲に含まれます。
妻とともに同居している子どもについては、補償対象となりますが、年齢の限定を定めている場合、子どもが年齢区分の範囲に入っているかを確認してください。
例えば18歳の同居の子どもがいる場合に、21歳未満不担保の特約を付帯している場合には、子どもは家族であっても補償されません。
その場合には全年齢担保に変更する必要があります。
家族限定特約を付帯することで、自動車保険の保険料が割り引かれます。
もし車を第三者に貸す機会がないのであれば、家族限定特約を付帯するメリットは多分にあります。
また第三者に貸与する場合は、他社運転者特約が付帯された自動車保険の加入者であればその保険から補償が提供されるため、問題ありません。
同居の家族以外の子どもが運転する場合には、子どもがワンコイン保険などを活用して車を運転できるようにすることもできます。