自動車保険の臨時運転者特約

会社の部下たちと旅行に出かける際に、年下の部下に車の運転を頼みたいと思ったことはないでしょうか。

 

もし運転してもらう人が、自分の加入している自動車保険の年齢条件や限定条件に適っているとすれば問題はありませんが、限定条件に合致していない場合は保証対象外となってしまうため、運転してもらうことができません。

 

だからと言って年齢条件を引き下げるとすれば保険料は高くなりますし、そのような機会がしょっちゅうあるわけもないですから、結局あきらめてしまうことになるかもしれません。

 

こうしたケースで役に立つ特約が臨時運転者特約です。

 

臨時運転者特約とは、前述のようなケースで第三者に車を運転してもらうことがある場合、第三者の年齢条件まで引き下げて一時的に補償を適用することのできる特約を指します。

 

例えば記名被保険者の自動車保険の契約内容が35歳未満不担保の場合は、28歳の人は運転できませんが、臨時運転者特約を付加し、対象年齢を26歳未満不担保とすれば28歳の人が運転した場合にも補償されることになります。

 

臨時運転者特約は、たまに誰かに車を運転してもらう機会がある人に向いている制度です。

 

ただし注意点があります。同居の家族や別居の子どもは特約の適用とはならないことです。

 

また記名被保険者が社長の場合、従業員についても補償対象とはなりません。

 

自動車保険に臨時運転者特約を付帯する場合には、実際に補償される範囲をよく確かめておくことが大切です。