結婚したら自動車保険はどうする
損害保険会社が発売している自動車保険という保険商品は、自賠責保険のように車につけるものではなく、人間側につけるものです。
そのため人間に何かしらの変更があった場合は、損害保険会社にすぐに連絡を入れ、登録されている内容の変更手続きを行わなければなりません。
名義変更手続きが必要な場合
結婚は男性側の家に女性が入る、あるいは女性側の家に男性が入るといった形が日本古来からある常識であり、しきたりです。
そのため結婚をすると女性または男性の姓が変わります。
そして更に場合によっては親と同居しないで独立した形をとるため、現住所が変わることもあるでしょう。
姓の変化と現住所の変化はどちらも自動車保険においては名義内容の変更を行わなければなりません。
手続きとしては、戸籍謄本を添えて変更手続きをする形となり、代理店型自動車保険であれば、代理店の担当員がすべて行ってくれますし、通販型自動車保険でもWeb上から行えたり、必要書類を送ったりといった形で比較的簡単に行うことができます。
ただ、この手続きは戸籍謄本などの正式な書類が必要なため、入籍をきちんと済まして、戸籍上も婚姻関係となっていること、あるいは新居に引っ越した場合も住民票の変更手続きを終えていなければいけません。
ちなみに法的には単なる同居人として扱われる事実婚の場合は、姓名に変化はありませんので、この手続きをする必要はありません。
名義変更手続きをしていないと・・・
姓名の変更、現住所の変更など名義変更手続きをしていない場合でも、もし仮に交通事故を起こして、賠償金や保険金の支払いが損害保険会社にあったとしても、とりあえずは取り扱ってはくれます。
しかし、その時に契約書に書かれている氏名、住所と現在の氏名、住所とで整合性が取れなければならないわけで、その時にそれを証明しなければなりません。
とはいっても書類のやり取りだけで済むことが多いので、何ら問題はないものですが、自動車保険の処理が大幅に遅れることは確実ですので、こうなる前に結婚したらすぐに名義変更手続きをしておいた方がいいでしょう。