自動車保険の空白期間を埋める

自動車保険のメインとなる割引制度にノンフリート等級というものがありますが、このノンフリート等級は自動車保険に継続的に加入していないとクリアされてしまうという性質があります。

 

例えば、何年も車に乗り続け、自動車保険にもずっと加入してきて、ノンフリート等級も20等級までアップさせたとしても、一時的自動車を手放すなど自動車保険の未加入時期が13カ月以上あると、20等級のノンフリート等級が見事に6等級に戻ってしまいます。

 

20等級と6等級とでは割引率がかなり違い、仮に基礎となる保険料が5万円だったとしたら20等級の保険料は18500円、6等級の保険料は40500円とかなりの差額が生まれます。

 

少しの間、自動車保険に加入していないだけでこれだけに優遇措置を棒に振るのはかなりもったいないことでしょう。

空白期間を埋める中断証明書

今後二度と自動車を運転することがないというのであればいいのですが、一時的に自動車保険を解約し、しばらくたってからまた自動車を運転するようになり、自動車保険にも加入することを考えているのであれば、解約するときにぜひとも取っていただきたいのが中断証明書というものです。

 

中断証明書は解約から13カ月以内であればとることができ、解約した時のノンフリート等級を解約後も保持しておくことができるものです。

 

要するに20等級で解約したら、次に契約時も20等級が適用されるということです。

 

この中断証明書は、一般的に10年間有効ですので、解約から10年以内に自動車保険に加入した時にこの中断証明書を提出すれば、6等級ではなく、いきなり20等級のノンフリート等級割引を受けることができるのです。

 

解約から新規加入までの空白期間を埋める書類と思ってください。

 

ただ、解約した自動車保険の時に交通事故などを起こし、次回更新時に3等級ダウンの予定があった時は、中断証明書を持っていても、20等級ではなく17等級からのスタートとなってしまいます。