自動車保険に入らないとどうなる？

自動車は持っているものの、保険料がもったいないので自動車保険には入らないという方がいます。

もちろん車検を通っている車であれば自賠責保険には入っているわけですが、多くの人はそれ以上の補償を受けるために任意の自動車保険に加入しています。

ではこの任意の自動車保険に入らないことにはどんなデメリットがあるのでしょうか。

自賠責保険は強制保険とも呼ばれ、車検を取っている車であれば必ず加入している保険です。

自賠責保険に入らないと刑事罰が科せられるとともに一発で免許停止になります。

入っていたとしてもその補償はごくわずかです。

事故相手が死亡した場合3,000万円、ケガを負った場合120万円、後遺症を負った場合4,000万円を限度に保険金が支払われます。

しかし事故相手が死亡した場合慰謝料だけでも数千万円、逸失利益などを考慮して数億円の賠償金が必要にある場合も少なくありません。

そこで万が一事故を起こした場合に備えて任意保険に入る人が多いのです。

任意保険は名前の通り「任意」のものなので、入らないという選択肢もあります。

しかし任意保険に入らないということには大きなデメリットがあります。

それはやはり慰謝料や賠償金の支払いでしょう。

もし任意保険に入らないと、自賠責で支払えない慰謝料や賠償金を自己負担しなければならなくなります。

例えば事故の相手が死亡してしまい、遺族から5,000万円の慰謝料を請求されたとします。

もし任意保険に入らないとすれば自賠責で保障される3,000万円を超える2,000万円を自分で支払わなければならないのです。

一方で任意保険に入るとすれば、年間10万円の保険料を支払うとしても十分にメリットがあることがわかるでしょう。

ところが実際には任意保険に入らない人は全体の15%に上ります。

自賠責だけでは不安という方は、ぜひ任意の自動車保険に加入して万が一に備えるようにしましょう。