車検では納税証明書は必要なくなりました
納税証明書は、毎年5月ぐらいになるとその車の所有者に対して送られてきます。
普段は車検証などと一緒にして車内で保管しているという人が多いのではないでしょうか。
この証明書は、以前では車検を通す時には提出が必要だった書類の一つなのですが、現在では陸運局がオンラインで納税状況をチェックできるため、提出は必要なくなりました。
そのため、紛失したけれど困ることがないのでそのままにしているという人がいるかもしれません。
自動車保険に加入する時に納税証明書は必要?
自動車保険に加入する際には、納税証明書は必要ありません。
加入の際に必要なのは、車検証や運転免許証、そして現在他の会社で保険契約をしている場合には、その保険証券が必要となります。
車検証はその車が合法的に所有されていることを証明するものですし、車検を通す際には納税状況なども確認した上で発行するため、車検に通った時点では納税の滞納はなかったという事実を証明することができます。
また、運転免許証も保険加入の際には必要で、免許証の有効期限が切れて失効していると、保険に加入したくてもできないので気を付けましょう。
納税証明書が必要になるのはいつ?
自動車保険に加入する際には提出する必要がなく、車検の際にも提出する必要がない納税証明書ですが、提出する必要がないからと言って捨てても構わないというわけではありません。
車検の際に提出不要となったのは、その管轄陸運局がオンラインで納税状況をチェックできるからで、大阪府をはじめとするいくつかの都道府県では、2019年現在でも車検を通す際にはこの証明書を提出しなければいけません。
この証明書は、車検の時以外では、所有権を解除する際や車を手放す際などに確認が必要となります。
所有権解除というのは、自動車ローンを完済してローン会社が自動車の所有者をドライバー自身に戻してくれる手続きのことで、その際にはきちんと税金が納付されていることを確認した上で所有権の解除をしてもらえることになります。
また、自動車を売却する場合にも、買取業者などから確認の意味で提出を求められることが少なくありません。
これらの場合、万が一紛失などで手元にない場合には、陸運局や自治体で再発行してもらうことになるため、時間や手間がかかってしまいます。
いつどこでどんな風に必要になるか分からない自動車関係の証明書や書類などは、一カ所にまとめて車内で保管するのが安心かもしれません。