自動車保険のプロテクトについて

自動車保険には等級のプロテクトという特約が存在します。

 

しかし、2012年に自動車保険の制度が改正されてからは廃止されています。

 

それまでは一部の保険会社がこの特約を取り扱っていました。

 

2012年以降に新規契約する場合はプロテクトの特約を利用できませんが、それ以前から継続している場合は利用可能です。

 

万が一の事故に対する備えとしては、非常に便利な特約の一つになっています。

 

自動車保険は等級と呼ばれる制度があります。

 

等級により保険料が割り増しされたり、逆に割り引きされるため非常に重要です。

 

等級は1等級から20等級までの20段階に分かれており、新規契約した場合、今までに加入していなければ通常は6等級から始まります。

 

6等級は保険料が1割引されています。保険料が3万円の場合、6等級なら3,000円割引です。

 

契約日より1年間無事故だった場合は等級が1つランクアップします。

 

6等級で1年間無事故なら翌年は7等級です。

 

逆に、もし事故を起こしてしまったら等級は一気に3つも下がってしまいます。

 

誰しもいつ事故を起こすか分かりません。

 

等級次第では保険料が割り増しになり、負担が増加してしまうのです。

 

例えば6等級のときに事故を起こすと、翌年度からは3等級になります。3等級は保険料が20%ほど割り増しです。

 

しかし、プロテクトの特約があれば事故による等級ダウンを防ぐことができます。

 

特約を付加しておけば等級を下げず、保険料も変わりません。

 

ですが、様々な事情により廃止されてしまいました。

 

どんな自動車保険にせよ、事故を起こすと等級に影響が出てしまいます。

 

ただし現在はプロテクト特約が姿を変え、1等級ダウン事故と呼ばれる制度があります。

 

これによって事故を起こしても1等級下がるだけで終わり、保険料にも影響がさほど出ずに済むのです。

 

今までのプロテクト特約と比較すれば、等級ダウンというデメリットがあるものの、ほとんどの保険会社が取り扱っています。