当て逃げにも自動車保険は使える
商業施設やコインパーキングなどの車を止めて、用事を済ませて帰ってきたら自分の車が悲惨なことになっていたなどということもよくある話です。
いわゆる当て逃げというもので、ほとんどの場合、その現場にいることがありませんので、加害者を見つけるのが一苦労です
当て逃げにあったらまずは警察へ
当て逃げは立派な交通事故で、人が乗っていなくて車だけに損害が出ている時は物損事故、中に人が乗っていてその方にも損害が出た時は人身事故となります。
当て逃げですからその当人はいないので、被害者として警察に事故が起こったことをとりあえず報告し、被害届を出します。
その駐車場などに防犯カメラがついていて、加害者を特定できる場合はすぐに犯人は見つかりますが、そうでない時は時間がかなりかかるか、見つけ出すことは難しくなります。
一応、警察もいろいろ捜査をしてくれますがあまり期待はしない方がいいでしょう。
さて困りました、ぶつけられたところを直さなければなりません。
これが相手のいる事故であれば、自分側の損害保険会社を通じて、賠償金を請求するところですが、相手がいないのですからそれもできません。
そういったときにその修理費用を出してくれるのは車両保険です。
車両保険といってすべてではなく、いわゆるフルカバータイプの車両保険でなければ保険金を得ることはできません。
車対車+Aや限定Aと呼ばれるエコノミータイプのものは当て逃げをカバーしていないところが多いので、そういった車両保険に入っていたとしてもそれを使うことができないのです。
車両保険を使うと3ランクダウン
車両保険を使って自分の車を直すと、自動車保険的に事故による保険金請求と見られます。
そのため次回の更新時にノンフリート等級が3ランクほどダウンすることになり、保険料が高くなってしまいます。
ですので、それほど費用が掛からないような損傷の場合は、保険を使わずに自腹で直した方が収支として得をすることになります。