自動車保険における免責の詳細

免責というのは、その言葉の通りに責任を免れるということです。

 

つまり、免責事項とは決められた特定の事項によって発生した損害については、保険会社が保険料を支払わないという規定なのです。

 

免責事項とされていることが多いのは、戦争などのような不慮の事態、自動車保険で契約している車両を使用した自殺など、それに対して保険金を支払う必要があると保険会社が補償するのが難しい、保険金目当てで故意に何かが引き起こされる可能性が高い、などのケースです。

 

また、免責金額も設定されていることが多いですが、それは免責金額を設定してある方が保険料が安くなることが大きな理由です。

 

免責金額は、それによって設定されているものより小さな損害であれば、それに関する処理や手続きなどを保険会社が行わなくても良い、というものです。当然ながら、この場合は保険金も支払われません。

 

これによって適用される損害が少なくなっている分だけ等級が下がりにくいため将来的な保険料が安くなりやすい、総合的に支払われる保険料が少ない、といった特徴があります。

 

ただ、たとえば免責金額が3万円の設定の自動車保険を契約している場合、車を修理しなければならないような事態に陥った時には、その修理代がこの3万円を超えなければ保険料を支払ってもらえなくなります。

 

そして、全て自腹で修理代を支払うことになってしまう、ということに注意しなければなりません。

 

大きなメリットもありますが、デメリットも大きいことがあるので、免責金額についてはきちんと確認して検討しておくべきだと言えます。

 

なお、免責事項の中には地域によって特性が存在することもあります。

 

水害の危険性が高いような川や海の近くである、雪が多く雪害の危険性が高い、などの地域ではこういったケースが免責に含まれていると、万が一の時に困ることになりかねません。

 

自分の住んでいる地域の特性も考え、免責事項の確認はしっかりと行っておかなければならないのです。

自動車保険の車両保険の免責とは

自動車保険には免責事項が設けられています。

 

車両保険も同様で、事故の回数と車両保険の免責額が保険証券に記載されています。

 

車両保険の免責とは何なのか知りたいと思われるかも知れません。

 

車両保険の免責とは、免責額は自己負担になるということを意味しています。

 

車両保険を使用する場合、保険金額の上限までに限り、車両の損害額が補償されます。

 

しかし事故を起こすごとに車両保険の免責額が多くなっていきます。

 

免責額が大きくなると保険金額は反対に少なくなります。

 

免責額を多く設定することで、保険料が節約できます。

 

免責額は自己負担額と同じ意味ですから、例として100万円の車両保険で免責額が10万円の場合に、全損で実際に受け取れる保険金は90万円ということになります。

 

また免責額よりも修理費が少なくなる場合は、車両保険は使用できません。

 

例えば免責額が10万円の場合、10万円までの修理費は自己負担となります。

 

さらに免責額よりも少しだけ修理費が高い場合はどうなるのかというと、11万円の修理費の場合、支払われる保険金は1万円だけということになります。

 

免責額が大きいと実際の補償を受ける際には、補償額が小さくなってしまいます。

 

車両保険によっては初回の保険請求に限り免責を0にできる場合や、車同士の事故に限って免責額を0にする車対車免責ゼロ特約を付帯できる場合もあります。

 

免責が0になるとその分保険料が割高になりますから、見積もりを取って保険料を確かめるようにしてください。