自動車保険は夫婦限定で安くなる

自動車保険は事故率に応じた保険料が設定されています。

 

例えばスポーツカーはファミリーカーよりも保険料が割高になっていますし、安全性能が高い車ほど保険料が割安になっています。

 

先進の安全技術を搭載している車に対する割引制度や、エコカー割引などもそれに当たります。

 

自動車ユーザーであれば保険料が安いに越したことはないため、保険料が安くなるのであればうれしくなるものです。

 

損害保険会社は自動車保険加入者の加入状況に合わせた割引サービスを設定することで、顧客が喜ぶ商品開発を行っています。

 

その一つが夫婦限定割引です。

 

夫婦限定割引とは、運転者を夫婦に限定することで保険料を割り引く制度です。

 

運転者限定割引とも言われますが、運転する人を限定することで事故のリスクが減少します。

 

運転者限定割引には、家族限定割引、夫婦限定割引があり、限定割引がないタイプもあります。

 

不特定多数の人が運転する可能性があれば運転者を限定しないタイプに、子どもも運転するのであれば家族限定割引、夫婦のみであれば夫婦限定割引に設定します。

 

割引率が大きい順に並べると、夫婦限定、家族限定、限定なしとなります。

 

夫婦限定割引は同居の場合に適用されますが、例外として単身赴任の場合でも適用になります。

 

旦那さんが単身赴任で週末のみ車を運転するといった場合にも夫婦限定割引が適用されるのです。

 

夫婦限定割引は婚姻関係にある2人に対して適用される特約です。

 

もし契約途中で離婚した場合はどうなるのでしょうか。

 

離婚が成立した場合、当然のこととして夫婦限定契約が適用されません。

 

離婚後は記名被保険者にのみ補償が適用されます。

 

ただし、離婚後一定期間は記名被保険者ではない配偶者が運転した場合、追加の保険料を支払うことで補償が適用されます。

 

これは保険契約をうっかり忘れてしまった場合の救済措置です。

 

条件を変更する場合、限定されている人以外が運転すると保険の支払い対象にはならないので注意が必要です。