自動車保険は「主に運転する人」が契約する

自動車保険はその車を一番多く運転する人と契約することになっています。

 

それを自動車保険では「主に運転をする人」と呼びますが、この方と損害保険会社の間で契約を結ぶのが自動車保険のかたちです。

 

しかし、個人向け自動車保険では、その車に乗るであろう方の名前を申告することによって、主に運転する人と同等の補償を受けることができるようになっていますが、契約者はあくまでも「主に運転する人」ということになります。

メインのドライバーが変わった場合

それまでは家族でどこかへ出かけるといった時に必ずお父さんが運転していたので、契約者としてまた「主に運転する人」として自動車保険の契約をしていたいのですが、お父さんが単身赴任したとか、長期入院で運転することができなくなった、といった形で、その車をほとんど運転することが無くなり、むしろ単身赴任先との行ったり来たりや入院中の世話をするためにお母さんの方がその車をたくさん運転するようになったといった場合は、この「主に運転する人」を変更しなければなりません。

 

損害保険会社に問い合わせて変更手続きを行うことが必要です。

 

この時、同時にお父さんからお母さんへ契約者が変更になるわけですが、その時に気になるのがノンフリート等級です。ノンフリート等級は個人に付きまとうものですので、契約者が変更になれば、ノンフリート等級もお父さんのものからお母さんのものに変更される形となります。

 

お父さんが20等級でも、お母さんはそれまで単独で自動車保険に加入したことがないので、6等級からスタートする形となり、次回の更新以降は保険料がかなり高くなってしまいます。

 

でも安心してください。

 

実は配偶者間、あるいは同居家族間ではノンフリート等級をそのまま受け継ぎ、同じノンフリート等級での割引を受けることができるのです。

 

早い話が同居家族間の特例といったようなものです。

 

ちなみに「主に運転する人」を変更せず、事故を起こして補償を受けるような形になった場合、お父さんが運転をほとんどしていない事実がばれると補償を受けることができなくなりますので注意しましょう。